医療業界にAmazonが参入!?時代は総合的な医療プロセスへ

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医薬品や医療機器。

患者さんを治療するのは、これら2つに限られていると思われていました。

しかし、ここで新たなる転機が。

少し古い話ですが、知らない方のために。

米FDAがスマホ用アプリを承認

あなたはreSETというアプリを知っていますか?

これです。

(画像出典:https://peartherapeutics.com/reset/)

このアプリ、物質使用障害(SUD)の治療を支援するものです。

物質使用障害(SUD)とは、物質の使用により問題が生じているにもかかわらず、その使用を続ける行動パターンがみられること。

このreSETは、アルコール、コカイン、マリファナ、覚せい剤の使用障害支援ツール。

2017年9月、このアプリをFDAが医療機器として承認した。

スマホアプリが医療機器として承認されるのは、世界初。

これは大きな転機かもしれない。

 

結果は文句のつけようがないほどクリア

ではその効果はどうだったのか。

下記のグラフを見て欲しい。(画像出典:https://peartherapeutics.com/reset/)

これは、被験者の9週~12週にかけて、物質使用をしなかった患者の割合。

標準治療では29.8%だったのに対し、標準治療+reSETでは58.1%だった。

もちろん、統計学的に有意差あり。

 

もう一つ。

これは12週にわたって、ちゃんと治療を継続している人のカプランマイヤー曲線。

見事に差がついているのがわかる。

 

薬を提供する時代から、治療全体を向上させる時代へ

この結果からわかること。

それは、薬を提供する時代から、治療全体を向上させる時代に向かっているということ。

薬の開発費は、年々、ありえないほどに増大している。

一つの薬を開発するのに、2500億円の研究開発費がかかるとも言われている時代。

そんな中、スマホアプリがFDAに承認された。

当然、スマホアプリが患者の体の何かに直接作用させるわけではない。

だが、効果がある。

 

視点をもっと大きく持つ必要性

薬じゃなくても患者さんを救える。

この視点は、とても意義のあるものだろう。

薬の開発でも問題になる、コンプライアンス。

服薬遵守率の事。

どんなにいい薬であっても、飲まれなければ効果はない。

そのため、剤型を変更したり、1日3回から1日1回にしてみたりと、製薬会社は努力をしている。

しかし、テクノロジーが発達した現在、もっと違う方法で治療全体を向上させる術はないかと考える事が必要になってきているのではないか。

 

どの会社でも医療に参加できる時代へ

医療機器として初のスマホアプリ。

これは、私が考えるに、もう一つ重要な転換期でもあると思っている。

どういうことかというと、今までの製薬会社や医療機器の会社以外でも、医療に参加できる時代になった。

臨床試験さえちゃんとできれば、IT企業も参加できるのだ。

Google、Amazon、Apple、Yahooなど、どんな会社でも参加できる。

そんな時代。

 

そう思っていると、Amazonはすでにヘルスケア産業に参入してきた。

https://japan.cnet.com/article/35113955/

 

いま私たちは、大きな転換期にいるのではないか。

そう思えて仕方ない。

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