検定するということ

検定って?

統計学的検定に限らず,世の中には検定と呼ばれるものが数多くあります。例えば,英語検定,数学検定,アロマテラピー検定など。とてもユニークなものとしては,伊賀忍者検定なんていうのもあるそうですね(私は一生受けないと思いますが…)。

 

実は,世の中にある全ての検定には,共通点があります。それは「合格 / 不合格」という結果が出るということです。当たり前かと思いますが,統計学的検定を考える上でも,実はこの「合格 / 不合格」という概念が重要になります。

 

統計学的検定は「有意 / 有意じゃない」を決めること

統計学的検定とは,「有意 / 有意じゃない」という結論を得るための手法です。その結論を得るためのツールとして,P値や検定統計量などといったものを使います。結論を得ることが目的なので,例えばP値の比較なんかは意味を持ちません。0.05未満だったら有意,0.01未満だったら非常に有意,などという結論はあり得ないのです。くどいようですが,もう一度言います。統計学的検定とは,「有意 / 有意じゃない」という結論を得るための手法です。それ以外の結論はあり得ないのです

 

検定することとP値を出すことは全く違う

皆さんの中にも,「検定する事=P値を出すこと」という理解をされている方がいると思います。これは,決定的な間違いです。確かに検定でP値は必要ですが,P値は結論を得るための一つのツールにしかすぎず,検定で大事なのは「有意 / 有意じゃない」という結論です。P値はあくまで確率を表しているものであり,検定は結論を得るための手法です。

 

まずは検定のための概念を知ることが重要

検定は「有意 / 有意じゃない」という結論を得るための手法であることを繰り返し述べました。そのため,検定をするうえで重要なのは,どういった手順で検定を実施するかといった,概念を知ることが一番重要です。

 

他のサイトや書籍では,この概念が決定的に抜けているか,記載があっても重要視されておりません。多くが「どの検定を使えばよいか?」「どうやったらP値を出せるか?」ということが重視されすぎていて,検定=P値,更には,統計=検定というイメージが付きまとうようになりました。

 

まとめ

世の中にある全ての検定には,「合格 / 不合格」という結果が出るということで共通であり,統計学的検定も「有意 / 有意じゃない」という結論を得るという点で同じである。
統計学的検定とP値の算出は全く違うことである。
統計学的検定を実施するうえで重要なのは,その手順であり,概念である。



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