多重性の回避方法

多重性を回避する方法は?

こちらのページで紹介した通り,複数回検定してそのうちどれかが有意になる場合に,
多重性の問題が生じることが分かりました。

 

では,どうすれば多重性の問題を回避することが出来るでしょうか?

 

良く行われる回避方法としては,3つ挙げられます。
それは,検定をどうにかして一つにする,検定に順番を付ける,有意水準を調整する,の3つです。

 

 

 

検定をどうにか一つにする

これは,多重性を回避するのに一番シンプルな方法です。
複数回の検定に問題があるのであれば,一つにすればよいということです。

 

主要エンドポイントが複数あれば,一つに選ぶか,
複数のエンドポイントを合成して一つにしてしまう(合成変数の作成)
がアイデアとして挙げられます。

 

合成変数を作成する場合には,その変数がちゃんと使えるかどうかという評価をしなければならない,
という新たな問題が出てくるため,一つに選ぶという方法が一番シンプルになります。

 

 

 

検定に順番を付ける

これは,閉手順という用語として知られる手法です。
複数回検定をする場合であっても,
そこに順番を付けることで多重性を回避することが出来ます。

 

具体的には,1番目の検定を実施し,有意であった場合に次の検定に移ります。
もし有意でない場合には,それ以降の検定は実施しません。
そして,2番目の検定を実施して,有意であった場合に次の検定に移ります。
もし有意でない場合には,それ以降の検定は実施しません。これを繰り返していくということです。

 

この方法であれば,「いずれかが有意である」という状況にはなり得ないため,
多重性を回避することが出来ます。

 

そして,ここも重要なのですが,この検定の順番というのも,
事前に決める必要があることに注意しなければなりません。

 

 

 

有意水準を調整する

これは最終的な手段になります。
どうしても複数回の検定を実施し,
いずれかの結果によって試験の目的を達成することを言いたい場合,
有意水準を調整する必要があります。

 

つまり2回の検定を実施するのであれば,
通常は5%にしている有意水準を2.5%にして2回検定を実施します。

 

その場合には,P値は0.025を下回らなければ有意という結論は出せなくなります。

 

 

 

まとめ

よく行われる多重性の回避方法としては,
検定をどうにかして一つにする,検定に順番を付ける,有意水準を調整する
の3つのアイデアがある。



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