交絡

交絡はバイアスの一つ

こちらのページでも少しだけ紹介しましたが、
交絡はバイアスの一つです。

 

バイアスとは、何かが原因で真実とは違った結果になってしまうこと、です。
そのため、臨床試験を考える上では、このバイアスを少しでも小さくする必要があるのです。

 

そして、交絡を生じさせる因子のことを交絡因子と呼びます。

 

 

 

交絡因子の3条件

ある因子が交絡因子となるためには、
以下の3つが成立していることが条件です。

 

  1. アウトカムに影響を与える。
  2. .要因との関連がある。
  3. 要因とアウトカムの中間因子ではない。

 

これらの3つが揃って入れば、その因子は交絡因子ということになります。
このページでは、ある交絡の例を用いながら、3条件を解説していきます。

 

 

 

高血圧ほど高収入?

ある一つの事実として、
「高血圧であれば高収入である」
ということが言えます。

 

これはどのように捉えれば良いでしょうか?

 

これを聞いた奥様方は、今晩の夕食から塩辛い味付けにすれば、
旦那さんは高収入になるのでしょうか?

 

そんなことしたら、高収入になる前に病気になりそうですが。。

 

みなさんも何となくお気づきかもしれませんが、
この例では「年齢」という交絡因子があることで、
このような事実になります。

 

 

 

アウトカムに影響を与えているか?

一つ目の条件としては、「アウトカムに影響を与えている」でした。

 

この例でいうところのアウトカムとは「高収入である」ということです。
年齢は高収入に影響を与えているか?といったら、影響を与えていますよね。

 

一般的には歳をとるにつれて様々な経験をし、
スキルも持ち合わせているので、高収入になっていきます。

 

また、残念なことにまだ年功序列の文化が残っている日本ですので、
この「年齢が高くなれば高収入になる」というのは言えると思います。

 

 

 

要因との関連があるか?

二つ目の条件としては、「要因との関連がある」でした。

 

この例でいうところの要因とは「高血圧」ということです。
年齢と高血圧は関連があるか、といったら、関連があります。

 

以下の表は年齢別の平均血圧を示しています。
表を見ていただきたくと分かりますが、年齢が上がるにつれて平均血圧も高いですね。

 

そのため、条件の二つ目である「要因との関連がある」についても、条件を満たしています。

 

平均血圧

20代

30代

40代

50代

60代

70代

男性

120

74

122

78

126

83

135

87

138

84

142

80

女性

108

67

112

71

119

76

127

80

137

82

140

78

 

 

 

要因とアウトカムの中間因子ではないか?

三つめの条件は、「要因とアウトカムの中間因子でない」ということでした。

 

この条件が一番イメージしにくいと思います。
まず、「要因とアウトカムの中間因子である」場合には
どういうことが言えるかを解説します。

 

中間因子である場合にはつまり、
「高血圧の結果、年齢が高くなり、その結果高収入になる」
ということです。

 

一般化すると「要因→因子→アウトカム」という
一連の流れが成立する場合に、
「要因とアウトカムの中間因子である」といえるのです。

 

この例では、年齢は中間因子ではないですよね。
なので、3つ目の条件も達成することになります。

 

 

 

交絡を排除する方法

こちらのページで示した通り、
交絡を排除するためには、
デザイン段階で排除する他に統計解析で排除することも可能です。

 

ですが、他のバイアスはデザイン段階でしか排除できないため、
交絡因子もすでに既知の情報があれば、
それをデザイン段階で排除する必要があります。

 

 

 

まとめ

バイアスには選択バイアス、情報バイアス、交絡
の3つがある。

 

重要なことは、試験デザインで
バイアスの制御を考慮することである。



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