SPSS で 3 群比較を二項検定を繰り返して行う方法
SPSS で 3 群比較する方法 多重比較
ここで言う、3 群比較&多重比較とは、3 群が同じ割合かどうかを、2 群ずつ確認する方法
3 群のうち、2 群のみを取り出し、二項検定を繰り返す
4 群以上も同様に行える
探索的な研究であれば、多重比較調整は不要と考えるが、多重比較調整を行う必要がある場合は、Bonferroni 調整として、有意確率を検定の回数倍すればよい
SPSS で 3 群比較を多重比較する方法 ケースの選択
例えば、以下のような、3 群の割合において、どの群とどの群が異なるか多重比較したいとする
1 群と 2 群の比較を行いたい場合、まず、データ → ケースの選択 を選ぶ
IF 条件が満たされるケースを選択して、IF をクリックする
3 群の変数 CCR をダブルクリックして、右の枠に移動させ、=, 1, 2, | などを下の電卓様に並んでいるボタンをクリックして、条件式を作成する
| は、または を表している
これで、CCR が 1 と 2 の症例だけ抽出できる
続行をクリックし、OK をクリックしたのち、データビューを見ると、filter_$ が作成されて、CCR が 1 と 2 の症例だけが選ばれているのがわかる
CCR が 3 の症例は行番号に斜線が引かれていて、選ばれていないという意味になる
これで、二項検定を行う
SPSS で 3 群比較を多重比較する方法 二項検定と結果の見方
二項検定の方法の詳細はこちらを参照
結果は、以下のように、帰無仮説を棄却しますと決定が出力され、有意確率は < 0.001 となった
これで、1 群と 2 群は、有意に異なることがわかった
この作業を、1 群と 3 群、2 群と 3 群において、合計 3 回繰り返すことで、3 群の多重比較が行える
まとめ
SPSS で 3 群比較を多重比較で行う方法を解説した
参考になれば
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