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R で正規分布のパーセンタイルを計算する方法

平均70点、標準偏差15点のテストの場合、90点以上の学生は上位何パーセントに当たるか?

という問題に使うパーセンタイル percentile とクォンタイル quantile。

それぞれ百分位数と分位数ともいわれる。

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目次

パーセンタイルを求めるには?

pnorm()を使う。

母平均、母分散、クォンタイルが必要になる。

母平均が2、母分散が1.2、クォンタイル4.15のとき、パーセンタイルは0.9751579と計算される。

> pnorm(q=4.15, mean=2, sd=sqrt(1.2))
[1] 0.9751579

平均70点、標準偏差が15点の正規分布の場合、90点の学生は、91パーセンタイルにいる。このとき90点がクォンタイルだ。

つまり、90点以上の学生は100ー91=9%いる。

> pnorm(q=90, mean=70, sd=15)
[1] 0.9087888

クォンタイルを求めるには?

qnorm()を使う。

パーセンタイルからクォンタイルを計算する。

母平均が2、母分散が1.2、97.5パーセンタイルのとき、クォンタイルは4.147033と計算される。

> qnorm(p=0.975, mean=2, sd=sqrt(1.2))
[1] 4.147033

平均70点、標準偏差15点のテストで、上位20%に入る学生は何点以上か?

正解は、83点。この83点がもとめるクォンタイル。

> qnorm(p=1-0.2, mean=70, sd=15)
[1] 82.62432

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まとめ

標準正規分布を使った問題で、何点以上が何パーセントとか、何パーセントに位置するのは何点以上か、という問題は、パーセンタイルとクォンタイルの概念を使う。

R であれば、pnorm(), qnorm()という関数で、簡単に計算できる。

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第1章臨床研究ではなぜ統計が必要なのか?計画することの重要性
  • 推定ってどんなことをしているの?
  • 臨床研究を計画するってどういうこと?
  • どうにかして標本平均を母平均に近づけられないか?
第2章:研究目的をどれだけ明確にできるのかが重要
  • データさえあれば解析でどうにかなる、という考え方は間違い
  • 何を明らかにしたいのか? という研究目的が重要
  • 研究目的は4種類に分けられる
  • 統計専門家に相談する上でも研究目的とPICOを明確化しておく
第3章:p値で結果が左右される時代は終わりました
  • アメリカ統計協会(ASA)のp値に関する声明で指摘されていること
  • そうは言っても、本当に有意差がなくてもいいの…?
  • なぜ統計専門家はp値を重要視していないのか
  • 有意差がない時に「有意な傾向があった」といってもいい?
  • 統計を放置してしまうと非常にまずい
第4章:多くの人が統計を苦手にする理由
  • 残念ながら、セミナー受講だけで統計は使えません。
  • インプットだけで統計が使えない理由
  • どうやったら統計の判断力が鍛えられるか?
  • 統計は手段なので正解がないため、最適解を判断する力が必要
第5章:統計を使えるようになるために今日から何をすれば良いか?
  • 論文を読んで統計が使えるようになるための5ステップ
第6章:統計を学ぶために重要な環境
  • 統計の3つの力をバランスよく構築する環境

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この記事を書いた人

統計 ER ブログ執筆者

元疫学研究者

統計解析が趣味

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