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目次
看護学分野
- 産後2週間の母親373名を対象とした調査で、育児不安尺度(20項目4因子:負担感、抑うつ気分、母乳不足感、児の哺乳の不安定感)の信頼性・妥当性が確認された。本尺度は、産後ケアや母乳育児支援に活用できる指標となるだろう。
- 分娩期助産実践能力自己評価尺度を開発。自由記述と文献検討から質問紙を作成し、助産師1,117名で調査。探索的因子分析で5因子35項目、確証的因子分析で良好な適合度を示した。専門的自律性尺度との相関は.72、クロンバックαは.95、再テスト信頼性.83。本尺度の信頼性と妥当性が検証された。
「看護師の多重課題遂行能力尺度―内科系・外科系病棟看護師用―」の開発
- 内科・外科病棟看護師1,602名を対象とした調査で、1,101名から回答を得て825名を分析した。因子分析により7因子37項目を抽出した尺度原案は、良好なモデル適合度(GFI=.889など)を示し、既存尺度との高い相関(r=.722)から構成概念妥当性と併存的妥当性が確認された。また、高いCronbach α係数(α=.93)と級内相関係数(r=.853)から信頼性も検証された。
看護小規模多機能型居宅介護に従事する看護師の看護実践自己評価尺度の開発と妥当性の検討
- 看多機看護師のコンピテンシーに基づいた自己評価尺度を開発し、その妥当性を検証した。全国729施設にアンケート調査を実施し、649件を分析。9因子59項目からなる尺度が完成し、高い信頼性と妥当性が確認された。経験3年以上の看護師は有意に高得点であった。今後は看多機ケア評価への活用が期待される。
- 全国の訪問看護師577名への調査から、管理者のリーダーシップ行動に関する2因子16項目尺度が抽出された。本尺度は、高い信頼性(クロンバックα = .959、再テスト相関 = .716)と妥当性を示し、モデル適合度も良好(GFI = .936等)であった。これは、訪問看護管理者のリーダーシップ評価指標として活用可能である。
患者安全のための医療事故防止能力自己診断尺度―ICU看護師用―の開発
- ICU看護師907名への調査に基づき、医療事故防止のための自己診断尺度を開発した。有効回答304名から項目反応理論を用いて15項目を選定。クロンバックα係数.91、第1成分寄与率44.02%の信頼性を示し、複数側面からの妥当性も確認。構造的側面に課題は残るものの、ICU看護師の事故防止能力向上に活用可能である。
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