Post-hoc test をSPSSで実施する方法
例えば、5 件法の回答の 3 群をKruskal-Wallisで検定した後の多重比較方法
Kruskal-Wallis検定の Post-hoc testをSPSSで実施する方法
3 つのグループに対して、まったく当てはまらない~非常に当てはまるの 5 段階の選択肢で質問した回答データがある
どんな統計解析が良いか
順序カテゴリの数値を、3 群以上の複数グループで比較する場合は、Kruskal-Wallis検定がよい
複数グループ間の比較は、Post-hoc testを最初から実施してもよい
SPSSでは、すべてのペアごと(ボンフェローニ法)以外に、ステップワイズのステップダウンという方法が使える
平均順位の昇順にグループを並べ、最大もしくは最小のグループから1つずつ順にはずして、検定の多重性を考慮しながらKruskal-Wallis検定を行い、統計学的有意に異なるグループがないサブセット(homogeneous subsets)を作り、どのグループ間が統計学的有意に異なるのかを調べる方法である
SPSS で ステップワイズのステップダウンを実行する実例
分析 → ノンパラメトリック検定 → 独立サンプルを選択する
フィールドタブで、検定フィールド(アウトカム)とグループ(要因)を選択したあと、設定タブで、以下のように設定する
実行すると以下のような結果出力が得られる(この例は、3 群ではあるが、5 件法ではなく、連続データである)
1 群と 2 群の 2 グループにわけられるという意味である
2 群のほうは、カテゴリ間が統計学的有意に異ならないことを示している( p = 0.185 )
このようにすると、たくさんの比較群があっても、群間の相違がわかりやすいと思う
まとめ
SPSS のクラスカルウォリス検定の事後検定として用意されている、ステップワイズのステップダウンという方法を紹介した
参考になれば
参考文献
Nonparametric Stepwise Multiple Comparison Procedures
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