IPTW ロジスティック回帰を EZR で行う方法
IPTW とは
IPTW とは、日本語では逆確率重み付けと呼ばれる方法で、群間の交絡因子を調整する方法の一つ
詳しくは、こちらを参照のこと
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また、他の解析方法、例えば、IPTW Cox 回帰は、以下を参照のこと
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EZR で IPTW を作成する方法
IPTW を作成するには、ロジスティック回帰のメニューを借りる
着目している二値カテゴリカルデータの要因(以下の例では Anthracyclines)を目的変数にして、その他の交絡因子を説明変数にして、「逆確率重み付けの変数を作成する」にチェックを入れて計算する
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できあがった重みは、weight.ATE.GLM.X という名前になる
最後の X は、今回の EZR の起動で何個目のモデルかで決まる数値
2 の場合は、二個目という意味
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ちなみに、PropensityScore.GLM.2 というのは、IPTW を作成するもととなるプロペンシティスコアである
IPTW 調整した、群間の標準化差を自動的に計算してくれる
0.1 未満であると調整がうまくいっていると判断する
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この例だと必ずしも 0.1 未満にはなっておらず、交絡因子として適切か試行錯誤する必要があるかもしれない
IPTW ロジスティック回帰
今度は、再度ロジスティック回帰のメニューで、アウトカムの二値カテゴリカルデータを目的変数にセットして、着目する要因と IPTW を指定する
weights= のあとに、IPTW の変数を書き入れる
今回は、weight.ATE.GLM.2 である
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計算結果は以下のように表示される
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まとめ
IPTW ロジスティック回帰を EZR で行う方法を解説した
IPTW 作成も、その後の計算も EZR を使うと簡単にできる
参考になれば
参考書籍
EZR公式マニュアル
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