JMPでノンパラメトリックのDunnett検定として、Steel検定と併合順位のDunn検定がある。
どちらを選択すべきか?
目次
JMPで利用可能なノンパラメトリックなDunnett検定としての検定 2 つ
統計ソフトJMPでは、コントロール群と複数の実験群を多重比較するDunnett検定の、ノンパラメトリック版として「コントロール群との比較 Steel検定」と「コントロール群との比較 併合順位のDunn検定」が選択できる。
Steel検定は2群ずつの順位、併合順位のDunn検定は全群通しての順位を使うという違いがある。
JMPでSteel検定と併合順位のDunn検定のどちらを使えばよいか?
Steel検定のように、2群ずつの順位の場合は、小さい差を検出するのに有利になる。
Dunn検定のように、併合順位の場合は、大きい差を検出するのに有意になる。
どんなときも小さい差も検出したいだろうから、Steel検定がいいのではなかろうかと思う。
まとめ
統計ソフトJMPで、Dunnett検定のノンパラメトリック版としてSteel検定と併合順位のDunn検定が実行できる。
小さい差を検出できるという観点から、いつでも、2群ずつの順位を用いるSteel検定を使うのが良いと思う。
参考サイト・参考資料
JMPヘルプ:ノンパラメトリック検定
医薬統計で汎用される検定と多重比較法(スライド 85 ページ)
https://www.croit.com/wp_croit2/wp-content/uploads/2018/11/17_01.pdf
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