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論文におけるクラスカルウォリス検定の結果の書き方

クラスカルウォリス検定は、ノンパラメトリック版の一元配置分散分析

平均値というパラメータを使わないが、その結果はどのように書いたらよいか

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目次

クラスカルウォリス検定はどんな計算をしているのか

クラスカルウォリス検定は、連続データを順位に変換して、平均順位を比較するという方法で計算されている

詳しくはこちらを参照

クラスカルウォリス検定の結果の書き方

では、論文では、クラスカルウォリス検定の結果はどのように書かれているだろうか

p 値以外に、何を書いたらよいか悩むという意味である

クラスカルウォリス検定の検定統計量の計算式から考えれば、平均順位が適切とは思うが、実際はどうだろうか

平均値 SD 中央値

Differences in the quality of life dependent on family status of the elderly living in rural areas – a cross-sectional survey

平均値±SD

Self-efficacy, Psychological Well-Being and Perceived Social Support Levels in Pregnant Women

X ± SD は、平均値 ± 標準偏差の意味

転倒予防自己効力感尺度の信頼性・妥当性の検討

中央値及び四分位範囲

Social support and self-care activities among the elderly patients with diabetes in Kelantan – PMC

平均順位

The Relationship Between the Depression Coping Self-Efficacy Level and Perceived Social Support Resources

The relationship between career decision-making self-efficacy and vocational outcome expectations of preservice special education teachers | South African Journal of Education

ということで、なぜか使わないはずの平均値が示されていたり、中央値が示されていたり、計算とは全く関係ない代表値が書かれていることがわかる

平均順位で示されている論文も散見されたが、少数派の印象がある

理屈で考えると変かもしれないが、現実に公表されている数値を真似するのが得策である

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まとめ

クラスカルウォリス検定の結果の書き方を、公表されている論文で確認してみた

p 値以外は、平均値、標準偏差、中央値、四分位範囲などよく知られている代表値、ばらつきの指標が示されていることがわかる

これらを真似するのが良いと思う

参考になれば

参考論文

Differences in the quality of life dependent on family status of the elderly living in rural areas – a cross-sectional survey

Self-efficacy, Psychological Well-Being and Perceived Social Support Levels in Pregnant Women

転倒予防自己効力感尺度の信頼性・妥当性の検討

The Relationship Between the Depression Coping Self-Efficacy Level and Perceived Social Support Resources

The relationship between career decision-making self-efficacy and vocational outcome expectations of preservice special education teachers | South African Journal of Education

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第1章臨床研究ではなぜ統計が必要なのか?計画することの重要性
  • 推定ってどんなことをしているの?
  • 臨床研究を計画するってどういうこと?
  • どうにかして標本平均を母平均に近づけられないか?
第2章:研究目的をどれだけ明確にできるのかが重要
  • データさえあれば解析でどうにかなる、という考え方は間違い
  • 何を明らかにしたいのか? という研究目的が重要
  • 研究目的は4種類に分けられる
  • 統計専門家に相談する上でも研究目的とPICOを明確化しておく
第3章:p値で結果が左右される時代は終わりました
  • アメリカ統計協会(ASA)のp値に関する声明で指摘されていること
  • そうは言っても、本当に有意差がなくてもいいの…?
  • なぜ統計専門家はp値を重要視していないのか
  • 有意差がない時に「有意な傾向があった」といってもいい?
  • 統計を放置してしまうと非常にまずい
第4章:多くの人が統計を苦手にする理由
  • 残念ながら、セミナー受講だけで統計は使えません。
  • インプットだけで統計が使えない理由
  • どうやったら統計の判断力が鍛えられるか?
  • 統計は手段なので正解がないため、最適解を判断する力が必要
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この記事を書いた人

統計 ER ブログ執筆者

元疫学研究者

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