「論文を書かなきゃいけないのに、机に向かえない」
「やる気はあるのに、文章が進まない」
「論文のことを考えると、息が詰まるようにしんどい」
──これ、すべて“普通”です。
全国の大学院生・医療研究者・若手研究者が毎日のように検索している悩みが
「論文 モチベーション 上がらない」
「論文 書けない」
「論文 しんどい」
であり、これはあなた一人の問題ではありません。
この記事では、アンジェラ・ダックワースの名著『GRIT やり抜く力』をベースに、
- 論文モチベーションが下がる原因
- モチベを上げようとしてもうまくいかない理由
- GRITを実務に応用した「論文を進める技術」
を体系的にまとめます。
なぜ論文は「しんどい」のか?才能ではなく“構造の問題”

まず最初に理解してほしいことがあります。
論文がしんどいのは才能がないからではない。
論文がしんどいのは、
- 完璧主義
- 不安
- プレッシャー
- 孤独
- 手順が不明
という“構造的な要因”が絡み合っているからです。
あなたはダメではありません。これまで論文執筆を体系的に学んでいないだけです。
そして、論文執筆のモチベーションには意志力ではなく仕組みが必要です。
ここでものすごく役に立つのが、『GRIT やり抜く力』の考え方です。
GRITとは何か?やり抜く人の“心理構造”

アンジェラ・ダックワースは、成功を決めるのは才能ではなく、GRIT(やり抜く力)であると述べています。
GRITは「情熱 × 粘り強さ」の組み合わせで構成されます。
- 情熱(Passion):長期的な目標に向かってブレずに進む力
- 粘り強さ(Perseverance):毎日コツコツ継続する力
論文が書けない理由をGRITの視点で整理すると、驚くほどクリアになります:
論文がしんどい理由(GRITの観点)
- 完璧主義 → “最初の一歩”が踏み出せない
- 不安 → 行動前に心が折れる
- 孤独 → 誰にも相談できず粘れない
- 書き方が不明 → 情熱が方向を失う
- 作業量の大きさ → 粘り強さが続かない
つまり、論文が進まないのは能力ではなく、GRITが働く環境が整っていないから なのです。
GRITを論文執筆に応用すると、モチベーションが自然に湧いてくる理由
GRITには“努力を倍にする力”があります。なぜ論文にも応用できるのか?
理由は3つです。
① 完璧主義を壊して書き始められる
GRITの核は「未完成でも前に進む力」。
論文の初稿は 9割ゴミでいい。
“書きながら整える”のが成功者の戦い方。
② 「小さな達成」がドーパミンを生み、続けられる
GRITは継続を科学する概念。
論文は1日200字で十分です。
200字→達成→小さな成功→翌日も書ける、という正のループが生まれます。
③ 長期目標(Why)が強くなる
情熱は「意味のある目標」から生まれます。
- 英語論文の掲載
- 学位の取得
- 臨床研究者としての信用
これらはGRITを強力に後押しします。
ではどう書くか?論文モチベーションを上げるためのGRIT実践法
ここからは、論文を書くために“今日からできる”行動を、GRIT理論と行動科学にもとづいて具体化します。
まず「なぜ論文を書くのか」を言葉にする(情熱)
人は「理由のある努力」しか続けられません。
次の問いに答えてみてください。
- この研究は、誰を救うのか?
- この論文が採択されたら、何が変わるのか?
- なぜ研究者を続けたいのか?
こうした“WHYの言語化”は、GRITの情熱を支える基盤です。
論文を「仕組み」で書く(粘り強さ)
粘り強さは性格ではなく 環境で作れる ことが科学的にわかっています。
おすすめは以下:
- 1日200字だけ書く
- 30分タイマーで強制スタート
- 書いたら仲間に報告する
- 朝のルーティンに論文を書き入れる
- 書く場所を固定する(朝活)
特に「仲間と空間を共有すること」が粘り強さを劇的に高めます。
論文の初稿は「雑でいい」「下手でいい」
『GRIT』の本質は、“未完成の自分を許しながら”前に進むこと。
初稿で完璧を目指す研究者ほど、書くのが遅い。
一方で、雑に書き始める人は採択まで進む。
論文は「書きながら整えるもの」と割り切ることが、モチベーション維持には必須です。
モチベーションは“行動の後に”生まれる
行動科学の定説です。
多くの人は「やる気 → 行動」と思っていますが、逆です。
行動 → 小さな達成 → やる気
つまり、
「書く気が出たら書く」では一生書けない。
「書き始めたら、書く気が出てくる」のです。
GRITはこの“行動が感情を作る”という構造を後押しします。
論文モチベーションが続かない人が今やるべき1つのこと

明日の自分に期待しないでください。
論文は、未来の自分ではなく、今日の自分が書くものです。
まずは 200字だけ 書いてみてください。
200字なら、3分で書けます。
3分書いたら、脳は「書けた!」と認識し、ドーパミンが出ます。これが次の行動につながります。
論文モチベーションとは「やる気」ではなく「行動の習慣化」。GRITはその土台として最適です。
GRITと論文執筆の相性は圧倒的に良い
- 長期戦で結果が出る
- 不確実性が大きい
- 孤独な作業が続く
- 完璧主義が足を引っ張る
これはすべて研究の特徴であり、GRITが最も効果を発揮する領域です。
論文執筆に必要なのは、才能でも、語彙力でもありません。
必要なのは──
書き続けるための「やり抜く力」だけ。
まとめ:論文が書けないのは、あなたが弱いからではない。GRITが働く環境がなかっただけ。
論文がしんどい。論文を書くモチベーションが出ない。
それはあなたの才能の問題ではありません。あなたの性格の問題でもありません。
あなたが“続けられる仕組み”を持っていなかっただけ。
GRITは後天的に育ちます。今日の200字から育ちます。仲間と過ごす朝活から育ちます。
論文を書けない自分を責める必要はありません。
今、始めればいい。
今日、たった数行でいい。
あなたの論文は、今日からまた動き出せます。
論文執筆は、ひとりで戦うにはあまりにも負荷が大きい作業です。モチベーションも、継続力も、一人ではどうしても限界があります。
だからこそ、“環境の力”を味方につけること がすごく大切です。
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