JMPで列の新規作成をして計算式を適用!If関数など使える例をわかりやすく紹介

こちらの記事では「JMPで列の新規作成をして計算式を適用!If関数など使える例をわかりやすく紹介」ということでお伝えします。

JMPでは、実は新規の列を作成して、しかも複雑な計算式を適用させることができます。

あまり使ったことがないという方もいるかなと思うので、

  • JMPで新規列を作るのはExcelなどとどう違うの?
  • If関数など、よく使いそうな計算式を例を用いて紹介

ということでお伝えさせていただきますね!

 

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目次

JMPで列の新規作成をして新たな変数を作成

JMPでは統計解析を実施するだけではなく新たな変数を作成することができます。

具体的には、データを開いた状態で「列 > 列の新規作成」を選択します。

このデータの場合、すでに列が25個あるため、新規に26列目が作成される事になります。

このような手順でJMPを用いて新規の列を作成することが可能ではあるのですが、個人的なお勧めはExcelなどでデータを全て準備することです。

なぜかと言えば、Excelなどでデータを準備することで、JMP以外のさまざまな統計ソフトに対応できますし、データを処理する上では表計算ソフトはやっぱり優秀だなと思うからです。

しかし、「今後JMPしか使わない!」というJMPのヘビーユーザーであれば、JMP内でデータを新規作成することも知っておいて損はないため、この記事でお伝えしますね。

 

JMPでは計算式で複雑な計算も可能

JMPでは新規の列を作るだけでなく、Excelのように、計算式を用いて複雑な計算をする新規列を作成することも可能です。

列の新規作成を行った後に「列プロパティ > 計算式」を選択します。

すると、さまざまな関数が用意されていて複雑な計算が可能であることがわかりますね。

JMPによる計算は、Excelとはちょっとだけ違いがあります。

例えば、エクセルだと各セルに対して計算式が適用されますが、JMPは「列全体」に対して計算式が適用されることが特徴的です。

JMPは列ごと(変数ごと)に統計処理する前提だからですね。

そのため、JMPは各セルごとに別々の計算はできない、ということを念頭に入れておいてください。

 

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計算式でIf関数などの使い方を解説

JMPで列の新規作成ができることがわかったところで、実際にやっていきましょう。

私の経験上、JMPの計算式でよく使いそうな計算式を紹介していきます。

サンプルデータを使うので皆さんも再現可能です。

サンプルデータのLipid Dataを使用しますので、ぜひ一緒にやってみてください。

 

JMPで四則演算の計算式を適用する

まずは、列に対する四則演算をする計算式を紹介します。

例えば新規列を作る目的として「「HDL」と「3年後HDL」から変化率を計算したい」ということがあったとします。

3年後HDLの変化率=(3年後HDL-HDL)/HDL*100

という計算式で実施可能ですので、これをJMPでやってみます。

 

列の新規作成を行った後に「列プロパティ > 計算式」を選択します。

そして、下記のような計算式を入力します。

四則演算は上からクリックすると反映され、カッコや100はキーボードから入力することで反映されます。

OKを押すと、計算式が反映されていることがわかりますね。

列名を適切な名前に変更してOKを押すと、下記の通り、新規の列(3年後HDL変化率)が作成されていることがわかります。

 

JMPでIf関数を使った計算式を適用させる

次に、If関数を使った計算式を適用する方法をお伝えします。

状況としては「LDLコレステロールが140以上であれば”High”という群に、それ以外であれば”Normal”という群にしたい」ということを考えてみます。

まずは、列の新規作成から新たな列を作ります。

そして、列のプロパティから計算式を選択。

計算式の「条件付き > If」を選択します。

そして、このような計算式を入力します。

すでにある列を使いたい場合には列をダブルクリックすることで計算式に反映されます。

文字列として認識させたい場合には””(ダブルクオテーション)が必要になるので、そこだけ注意してくださいね。

そしてOKを押すと、新規の列(LDLカテゴリ)が作成されたことがわかります。

 

ここで終わってもいいのですが、Ifで新規の列を作った場合に、意図通りの列が作ることができたのかを確認する必要があります。

どうすればいいのかというと、やり方は簡単で、要約統計量を確認するだけです。

下記の通り、作成したLDLカテゴリごとに、LDLの実際の値の要約統計量を確認します。

すると、Highの群の最小値は140以上であり、Normalの群の最大値は140未満であるためちゃんと反映されていることが確認できたということになります。

 

まとめ

こちらの記事では「JMPで列の新規作成をして計算式を適用!If関数など使える例をわかりやすく紹介」ということでお伝えしました。

  • JMPで新規列を作るのはExcelなどとどう違うの?
  • If関数など、よく使いそうな計算式を例を用いて紹介

ということが理解でき、ご自身でもできるようになったのなら幸いです!

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第1章臨床研究ではなぜ統計が必要なのか?計画することの重要性
  • 推定ってどんなことをしているの?
  • 臨床研究を計画するってどういうこと?
  • どうにかして標本平均を母平均に近づけられないか?
第2章:研究目的をどれだけ明確にできるのかが重要
  • データさえあれば解析でどうにかなる、という考え方は間違い
  • 何を明らかにしたいのか? という研究目的が重要
  • 研究目的は4種類に分けられる
  • 統計専門家に相談する上でも研究目的とPICOを明確化しておく
第3章:p値で結果が左右される時代は終わりました
  • アメリカ統計協会(ASA)のp値に関する声明で指摘されていること
  • そうは言っても、本当に有意差がなくてもいいの…?
  • なぜ統計専門家はp値を重要視していないのか
  • 有意差がない時に「有意な傾向があった」といってもいい?
  • 統計を放置してしまうと非常にまずい
第4章:多くの人が統計を苦手にする理由
  • 残念ながら、セミナー受講だけで統計は使えません。
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  • 統計は手段なので正解がないため、最適解を判断する力が必要
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